あなたのみことばは、私の足のともしび、私の道の光です。 詩篇 119篇105節
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ドワイト・ライマン・ムーディー

ドワイト・ライマン・ムーディー(Dwight Lyman Moody, 1837年2月5日 – 1899年12月22日)は、19世紀アメリカの著名な伝道者、教育者、慈善活動家であり、福音主義運動の中心人物として知られています。ムーディーは、キリスト教の福音を広めるための情熱と、教育および社会改革への貢献によって、アメリカと世界に大きな影響を与えました。

【経歴】
1.生い立ち
・ムーディーはマサチューセッツ州ノースフィールドで貧しい家庭に生まれました。
・父親を早くに亡くし、家族を支えるために働きながら育ちました。

2.初期のキャリア
・17歳でボストンに移り、叔父の靴屋で働きながらキリスト教信仰を深めました。
・18歳の時に、エドワード・キンボールという日曜学校の教師の影響で改宗し、信仰生活を本格的にスタートさせます。

3.シカゴでの活動
・1856年にシカゴに移住し、ビジネスで成功する一方、日曜学校や貧困者への支援活動に携わりました。
・1860年に靴のビジネスを辞め、全身全霊で伝道活動に専念するようになります。

【業績】
1.伝道活動
・南北戦争中、ユニオン軍の兵士たちを対象に霊的支援を行いました。
・1870年代には、ヨーロッパ(特にイギリス、スコットランド)で大規模なリバイバル集会を開催し、国際的に知られる伝道者となりました。

2.教育の発展
・ノースフィールド神学校(Northfield Mount Hermon School)(1879年設立)とムーディー聖書学院(Moody Bible Institute)(1886年設立)を創設。
・教育機関を通じて、信仰の育成と宣教者の育成に尽力しました。

3.出版活動
・ムーディーは福音主義メッセージを広めるため、多くの書籍や小冊子を発行しました。
・雑誌『ムーディー・モンスリー(Moody Monthly)』を創刊し、読者に霊的励ましを与えました。

4.社会奉仕
・教育や福祉活動を通じて、貧困層や弱者を支援しました。
・都市部での日曜学校運動や、家庭におけるキリスト教教育の普及に努めました。
・シカゴ大火(1871年)後の復興支援に尽力

ムーディーの影響
・ムーディーは「シンプルで力強いメッセージ」を重視し、聖書の教えをわかりやすく伝えるスタイルで多くの人々に影響を与えました。
・福音伝道における大規模集会という形式を確立し、その後の多くの伝道者にモデルを提供しました。
・教育機関の設立により、福音主義運動の次世代リーダーを数多く育てました。

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