本書の目的 | キリストに付いていくとこの基礎である真理と愛を強調し、偽教師たちについて注意をよびかけるため。 |
著者 | 使徒ヨハネ |
誰に向けて書かれたか | 「神様に選ばれた夫人」とその子供たち。あるいはある地域の教会に宛てて書かれたのかもしれません。また、あらゆるクリスチャンのために。 |
年代 | 西暦90年ごろに、ヨハネの第一の手紙が書かれたのと同じころ。エペソで。 |
背景 | この夫人とその家族は、ヨハネが監督していた教会と明らかに何らかの関わりを持っていて、ヨハネと堅い友情のきずなで結ばれていました。ヨハネはこの夫人に、いくつかの教会で増えていた偽教師たちについて警告するためにこの手紙を書きました。 |
主要な聖句 | 「もし私たちがほんとうに神様を愛しているなら、その命令には喜んで従うはずです。神様は最初から、お互いに愛し合うように、と命じておられるのです。」(第二ヨハネ1章6節) |
主要な登場人物 | ヨハネ、神に選ばれた夫人とその子供たち |
キリストは真実と愛のお方ですから、残念ながらも世間によくある嘘や偽り、そして自己本位の考え方とは正反対の価値観を表しています。ですから、キリストを愛すると主張する人は真実に従おうと堅く決意していなければなりません。真理に従って歩んでいれば、イエス様の愛を互いの人間関係にも反映し合うようになるのは言うまでもありません。
使徒ヨハネはイエスの弟子として実際に一緒に過ごしたため、書き残したすべての書物には「キリスト教の核心とは真理と愛である。」というテーマに満ちています。真理と愛は決して切り離せないものではあるものの、クリスチャンとして誰に対してどこまで、どのように愛を示すべきかは必ず神様のことばである真理にそったものにしなければならないことを常に覚えておいてください。
ヨハネの第二の手紙はほんの少し時間で読めてしまいますが、そのメッセージは一生心に残るに違いありません。知恵に満ちた老人の弟子ヨハネが書いたこの短い書を読んで神様の真実と愛に生き、神様への従順を貫く人になろうと決意しましょう。