あなたのみことばは、私の足のともしび、私の道の光です。 詩篇 119篇105節
聖書概要

ヨハネの手紙Ⅰの概要

本書の目的 クリスチャンを信仰にあって励ましの言葉をかけて安心させ、偽りの教えに反論するため。
著者 使徒ヨハネ
誰に向けて書かれたか この手紙には題名はなく、牧師の手紙として複数の外国人の教会へ送られました。
年代 西暦85年から90年の間と思われます。エペソで。
背景 この頃のヨハネは老人であり、おそららくまだ生きていた唯一の使徒かと思われます。キリストと実際にあった人として、新世代のクリスチャンたちに信仰について確信を持たせ、神をより信頼させるために権限のある口調で書いた手紙です。
主要な聖句 「すでに神の子を信じているあなたがたに、このように書き送るのは、あなたがたには永遠のいのちがあることを自覚されたいからです。」(第一ヨハネ5章13節)
主要な登場人物 ヨハネ、イエス様
本書の特徴 ヨハネは愛の使徒であり、この手紙で何度も愛について語っています。

約2000年もの間、イエスとは本当は誰だったのかに関する論争がたえません。ただの「素朴な教師」であったという説から「良い人間」であったとか、「思い上がった愚か者」であったとう説までさまざまです。イエスは本当に神なのでしょうか? 自分のような罪人を救うために来られたのでしょうか? イエスのメッセージは今日の人々にとっても意味があるものでしょうか?

ヨハネの第一の手紙はイエス・キリストがどのようなお方であったかをはっきりと描写するために書かれました。人間としてこの世にお生まれになったイエス様は当時も今も神なのです。ヨハネはイエスと歩み、イエスと話し合い、病人をいやされる姿を見、教えられるそのことばをじかに聴き、十字架の上での死を目撃し、よみがえられた後のイエスと会い、天へ引き上げられるところも自ら見ました。

ヨハネは信仰における「 幼い子供たち」と呼んだ若いクリスチャンたちにこの手紙を宛てて書き、その中で神と交際をする(交わりを持つ)とはどういうことかを平たい表現で説明しています。偽教師たちが彼らに教えようとした非常に誤った教えを正したいと思い、現代の私たちも似たような嘘にだまされないための方法を示してくれました。

神とは完全にきよく、完璧に良いお方であり、私たちもイエス様の教えに従い、同じ神の家庭に属するほかのクリスチャンたちも愛することによって、神様のすぐそばで暮らすことが可能である、と説明しています。サタンが邪魔な「反キリスト(キリストの教えに敵対する者)」を使って私たちを真実から誤り導こうとする、とも警告しています。

ヨハネは神は愛であり、与えられ、命をささげられ、赦され、祝福してくださるお方であると言いました。神様は私たちを愛しておられるので、私たちをご自分の子供と呼んでくださり、神様に従えば私たちをイエス様のような人格を持つ人に変えていってくださるのです。この真実を知ると、神様をより深く知り、今まで以上に敬愛したくなるはずです。

ヨハネは最後のセクションで神は「いのち」でもあると説明します。神様のいのちとは神の御子イエスにあります。私たちはイエス様が必要である事実を認め、私たちの罪から救ってくださるお方として完全に信頼しなければなりません。そのようにして救われた瞬間に永遠のいのちをいただくのです。

あなたはイエス・キリストを知っていますか?あなたも永遠のいのちがいただけることを知っていますか?ヨハネの第一の手紙はあなたにも永遠のいのちがあたえられるということを永遠に光であり、愛である神様を求めるよう励ますために書かれました。

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