あなたのみことばは、私の足のともしび、私の道の光です。 詩篇 119篇105節
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アブラハム・リンカーン

アブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln, 1809年2月12日 – 1865年4月15日)は、アメリカ合衆国第16代大統領であり、合衆国史上最も重要な人物の一人とされています。

【経歴】
1.生い立ち
・1809年2月12日、ケンタッキー州ハーディン郡(現:ラルー郡)に生まれる。農民の家庭で貧しい生活を送った。
・幼少期に母を亡くし、継母サラ・ブッシュ・ジョンストンから教育の重要性を教えられた。
・学校教育は断片的だったが、独学で法律を学び、弁護士として成功した。

2.政治キャリアの始まり
・イリノイ州議会議員(1834年-1842年)を務め、ホイッグ党のメンバーとして活動。
・1846年、アメリカ合衆国下院議員に選出されるが、奴隷制度に関する発言で反感を買い、再選を断念。

3.奴隷制度への反対
・1850年代、カンザス・ネブラスカ法への反対を通じて奴隷制度廃止運動に傾倒。
・共和党の創設に貢献し、奴隷制度拡大に強く反対する姿勢を示した。

4.大統領選挙
・1860年の大統領選挙で勝利し、第16代大統領に就任。これが南北戦争のきっかけの一つとなる。

【業績】
1.南北戦争(1861年-1865年)
・南部諸州が連邦から脱退して始まった戦争を指導し、連邦の維持に尽力。
・戦時中、重要な軍事的・政治的決断を下し、最終的に北軍を勝利に導いた。

2.奴隷制度廃止
・1863年1月1日、「奴隷解放宣言」を発布。南部の反乱地域における奴隷を解放。
・1865年、憲法修正第13条を通じて、全米で奴隷制度を正式に廃止する道を開いた。

3.ゲティスバーグ演説(1863年)
・ゲティスバーグの戦い後に行った短い演説で、アメリカの民主主義の原則を再確認。
・「人民の、人民による、人民のための政治」というフレーズが特に有名。

4.経済改革
・ホームステッド法(1862年)を制定し、西部の開拓を促進。
・大陸横断鉄道の建設を支援し、国のインフラを強化。

5.国民の団結の象徴
・困難な時代における誠実な指導者として、分断した国家をまとめるために努力した。

【暗殺とその後】
・1865年4月14日、ワシントンD.C.のフォード劇場で俳優ジョン・ウィルクス・ブースによって暗殺される。
・死後、リンカーンの業績は高く評価され、彼はアメリカ民主主義の象徴的な存在となった。

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